開発中正式リリース前です。機能とデータは予告なく変わることがあります。

はじめに — スケッチ 1 つから最初の検証まで

回路図は不要です。.ino ファイルをアップロードするとピンと部品を読み取り、ブラウザでシミュレーションしたうえで 8 段階の検証レポートを出します。

5 分で読める更新 2026年9月8日

ibouPCB に必要な入力は、すでにお持ちのものだけです。Arduino スケッチ(.ino)、またはサンプルを 1 つ。回路図を描いたり、部品を検索して配置したりする工程はありません。このガイドでは、登録後に最初の検証レポートを受け取るまでの 4 つのステップをたどります。

1. スケッチをアップロードする

新しいプロジェクトを作成し、.ino / .cpp / platformio.ini をアップロードします。パーサーがコードから次の内容を読み取ります。

コードから読み取るもの推論するもの
#define TRIG_PIN 9, const int LED = 13ピン割り当て(論理名 → 物理ピン)
pinMode / digitalWrite / analogReadピンの方向・信号種別(digital / analog / PWM)
Wire.beginTransmission(0x27)I²C の使用 + スレーブアドレス
SPI.begin(), SS ピンの使用SPI の使用 + CS ピン
analogWrite(5, x), attachInterrupt(...)PWM・外部割り込みピンの要求
#include <DallasTemperature.h>部品推論 — DS18B20 温度センサー
#include <Adafruit_SSD1306.h>SSD1306 OLED(I²C または SPI)
board = uno (platformio.ini)ターゲットボード
ライブラリの include 一覧がそのまま部品リストです。新たに作るものはありません。推論に失敗した項目があればその項目だけを確認し、残りには手を触れません。

コードからは検出できないモジュールもあります。PIR センサー、LDR、単純なスイッチ、モーターのように、ライブラリなしで digitalRead / analogRead だけを使う部品です。これらはモジュールチェックリストからカタログを選んで追加します。開発ボード 1 個 + モジュール N 個がプロジェクトの設計意図(Design Intent)になります。

2. 推論結果を確認する

アップロード直後の画面に、ピン一覧(論理名、物理ピン、方向、根拠となったコード行)、検出されたバス(I²C アドレスを含む)、部品候補(カタログ ID、信頼度)が表示されます。信頼度の低い項目は黄色で表示されるので、その部分だけ確認してください。ここで確定したピン一覧がプロジェクトのピンマップ契約(Pin Contract)になります — レベルが変わっても維持される約束です。

3. L0 シミュレーターを実行する

▶ 実行を押すと、サーバーが arduino-cli でコンパイルし、生成されたバイナリをブラウザが実行します。Arduino Uno は avr8js、Raspberry Pi Pico は rp2040js がブラウザ内で動作し、ESP32 はサーバーの Espressif QEMU が動かします。ピンの状態、シリアルモニター、リアルタイムのペーシングが画面に表示されます。

  • コードで見つかったセンサーは仮想デバイスとして自動的に接続されます — DS18B20(1-Wire)、DHT22、HC-SR04、BME280 / BMP280 / MPU6050 / DS3231(I²C レジスタ応答)。
  • シミュレーションの通過がロジックゲートを開く条件ですが、ブラウザがゲートを直接セットすることはありません。サーバーがスケッチから期待されるピン方向を再導出し、ブラウザの証跡と照合したうえでのみ通過として記録します。
  • シミュレーターでは捉えられないものがあります — 電源ノイズ、グラウンドバウンス、EMI、センサーのタイミングばらつき、部品公差。そのためロジックゲートは 3 つのゲートのうちの 1 つにすぎません。

4. 最初の基板へ

「基板を作る」を押してターゲットを選びます。開発ボードをそのまま載せる L2 Shield / HAT、または ESP32-WROOM・Pico のようなモジュールを直接実装する L3 です。その後 8 段階の検証(P1 スキーマ → P2 カタログ接地 → P3 ゴールデンパターン → P4 ERC → P5 ピン契約 → P6 合意 → P7 KiCad DRC → P8 シミュレーション回帰)が実行され、結果画面に 3 つのゲートが別々に表示されます。

✅ ロジック検証 通過      シミュレーションで意図どおりに動作
✅ 電気検証 通過          ERC 0 件 / DRC 0 件
⚠️ 実機検証 未完了        実際のボードでの確認がまだ必要です

ロジックと電気が両方とも緑になると Gerber・BOM のダウンロードが開きます。実機検証は決して自動で緑になりません。ボードが届いて直接確認したあとにユーザーがチェックします。

次に読むもの

  • 4 レベル連続体 — なぜプロジェクトを移さないのか
  • 8 段階検証 — 各段階が何を防ぐのか
  • 自動挿入回路 — コードになかった部品がなぜ生まれたのか